天使の涙に恋をした(仮)




「先生ー?起きて下さいっ!もうこんな時間です!作業手伝って下さいー!」



勢いよく先生の体を揺する。



衝撃が強すぎたのか、先生はすぐに起きた………けど。



じーっと私を見たまま動かない。



な、なに…?
恥ずかしいんですけど…。



「あ、あの…作業、手伝っ…」



グイッ



…………………ぇ。



何が、起こったの…?



距離をとったはずの先生が、また至近距離にいて



掴まれた腕が熱い。



私の言葉が途切れたのは…唇を、塞がれたから。



キス…されてる……。



そう私が理解すると、ゆっくり唇が離れた。



先生の視線は私を捉えて離さない。



足に力が入らなくなって私がストンと座り込んだ瞬間、先生が目を見開いた。



「わ、悪い晴!俺寝惚けてて…。」



どんどん先生の顔が赤くなる。



なんか、可愛い。



「…ふふっ。」



こらえきれなくて、つい笑ってしまった。



キスひとつで先生がこんなに焦るなんて、思わなかった。