―――ファミレス。
「なんか華奈嬉しそうだな。なんかあったの?」
優がコーヒーに3つ目のミルクを入れる。
その色はすでにコーヒーじゃなくてカフェオレ。
それが可愛く見えるのは、好きな人だからなのかな。
「まぁね♪」
「ふーん…気になるー。」
「晴がね、幸せそうだからさ。あたしまで嬉しくなっちゃって。」
あの二人を思い出して、顔が綻ぶ。
「そっか、それは良かったな。そういえば晴ちゃん大丈夫だった?」
「うん、大丈夫って言ってたし。すぐ良くなると思うよ。」
デートの時、晴の話題が出ることはよくある。
優もあたしも、親友として晴が大好きだから。
あの子は無防備過ぎて、守ってあげたくなるんだよね。
優もそう思ったらしくて。
まるであたし達は晴の姉と兄みたい。
たまに晴を本気で妹にしたいと思うのは内緒。

