それから俺は、体育館に。 晴は保健室にそれぞれ向かった。 なんだか、不思議な気分だ。 桜井が言ってたのは、このことだったのかもしれない。 俺が、追い詰めてたんだ。晴を。 晴も、俺が教師だから 苦しかったんだ。きっと。 俺と、同じように…。 晴が俺のせいで苦しかったんだと思うと 申し訳なく思いつつ、頬が緩んでしまう。 授業が終わったら、保健室に様子を見に行こう。 早く、晴に会いたい。 …俺、相当晴に溺れてるな。 心の中で自分を笑って 俺は授業に戻った。