天使の涙に恋をした(仮)

湊side



気持ちが、止まらない…。



愛しくて、愛しくて、



こぼれ落ちた言葉。



『好きだ…。』



嬉しくて、思いが溢れて、



でも信じられなくて



学校だって事も忘れて、晴を抱き締めた。



夢じゃ、ありませんように…。



だが、落ち着いてきて



夢じゃないという喜びと共に、ここが学校だという事を思い出す。



グイ…



俺は晴から体を離した。



さっきまで俺の肩に乗ってて顔が見えなかったが、晴はボロボロと涙を流していた。



「ど、どうした?嫌だったか?あー、ごめん!だから泣くな!」



抱き締めちゃまずかったかな…。
それとも俺、他になんかした!?



「違うんです…嬉しくて…っ。」



……あぁ、もう。
こいつは本当に……。



なんで、こんなに俺を幸せにしてくれるんだろう。



嬉しい事ばかり言ってくれる。



好きだ、晴。



大好きだ。



この幸せが壊れないように。



俺が、絶対守るよ。



何があっても。



絶対……。