どうしよう…。
桜井は、俺の気持ちを知ってる…?
だとしたら…
他の奴らにも、いつかバレてしまうんじゃないか…。
俺は…
晴の夢を潰してしまうのか………?
あんなに、成績よくて
そうなる為に、きっとたくさん努力しただろうに……。
俺……どうしたらいいんだ……。
「ん……」
頭を悩ませていると、晴が小さく声を上げた。
苦しそうに顔を歪ませて…
具合悪いなら、なぜ言わなかったんだ…。
心配、させるなよ…。
「はるかゎ…せんせ…」
「……っ」
なんで……。
晴は俺を呼んだが、起きた気配はない。
晴の目から、涙が伝った……。
こいつを苦しませてるのは、俺なのか…?