「あの、先生?まさかこれ全部…」
「あぁ、その通りだ。三枚で一部。ホッチキスでとめてくれ。」
やっぱり……!
…にしても多すぎでしょ。
「これ何クラス分ですか…?」
「ん?俺が担当してる4クラス分だけど?」
はぁ!?
4クラスって…
1クラス40人だから…160人分!?
あぁ…油断した。
楽しみにしてたのが馬鹿みたいだ。
仕方ない…始めよう…。
机に座り私は作業を始めた。
けど。
春川先生は私の隣に座り、読書し始める。
「先生手伝ってくれないんですか!?」
「なんで俺が手伝わなきゃなんないんだよ。」
先生は当たり前のようにそう言って、再び本に目を落とす。
「でもっ、この量は流石に…」
一人で終わる訳ないじゃない!
「晴が俺の授業ちゃんと聞かないのが悪いんだろ?」
先生が顔をあげてニヤリと笑った。
ドキッと胸が高鳴る。
近いし…。
今日の先生、眼鏡してるし。
雰囲気が…やばい……。
私はとっさに
先生から目を離した。

