いや、ちょっと…恥ずかしすぎる!!
華奈があんな話するから意識しちゃうじゃん!
昼休みが終わり午後一番の授業は…国語。
なんで、こんなことに…。
「はい、じゃあ教科書読んでもらおうか。じゃあ……」
ちょっ……
なんか視線感じるんですけど!
やめてよ!?
お願いだから……
「うん、じゃあ園原。」
先生がニコリと笑った。
あぁー……
嫌だ。もう本当やめてほしい…。
先生は何かと私を指名する。
昨日は先生の荷物持ち。
それと授業で使う資料作りの手伝い。
授業でも頻繁にあてられて……。
女の子達の視線が痛い………。
私、陰口とか気にしない性格でよかった。
私がもっと繊細な子だったら今頃病んでるね。
登校拒否は近いわ…。
なーんて冗談考えながら、真面目に教科書を読む。
私達の関係は、周りの子達と同じってなってるんだから。
始業式に初めて会った、先生と生徒。
それ以上でもそれ以下でもない。

