難しい授業に必死についていき…
今は昼休み。
やっと少し、気の休まる時間だ。
華奈と机を合わせてお弁当。
「晴さぁ、今日湊先生ばっか見てたよねぇ?」
ニヤニヤしながら華奈が言った。
「ッ!?…ゲホッ」
突然春川先生の名前が出て、むせてしまった…。
てゆーか、湊先生て………。
昨日来た先生をもう名前で呼んでるのか。
湊先生……か…。
なんか、胸がチクッとした。
「晴、湊先生のこと好きなの?」
「ゲホッ…ゴホッ…!」
なんてこと聞くの!?この子は!!
いや、華奈が言いたい事をはっきり言う性格なのは分かってたけど……。
「違うの?」
ストレート過ぎて反応に困る…。
「わかんない…かな。」
華奈が真っ直ぐ見つめてくるから、私はいつも白状してしまう。
わかんないなんて、好きって言ってるようなものじゃない!
なんではっきり否定出来なかったのよ!
あーぁ、なんか私
先生を好きって認めてない…?
ほんとに…そうなのかな…。

