晴side


---次の日---



「…よし。」



鏡の前で小さく気合いをいれる。



あの子…佐藤さんだっけ。



あの子が今日から何を仕掛けてくるか、



正直すごく怖い。



でも、戦うと決めた。
先生と一緒に。



だから負けない、絶対に。



先生といたい。
先生が好きだから。



『やっぱり俺は晴が好きなんだ。離したくない。』



こんな状況でも思い出すと頬が緩んでしまう。



先生となら、
どんなことも乗り越えられる気がするの。



「行ってきまぁす!」



勢いよく玄関のドアを開けて、私は学校に向かった。