そして放課後。



先生はというと…。



「春川先生〜、彼女とかいるんですかぁ?」
「先生、今度あたし達とカラオケいきません?」
「先生〜………」



……女の子に囲まれてて、近付けない。



口止めしないと、いつばれるか分からない。



今日、言わなきゃなのに…。



群衆の近くでうろうろしていると、



「はい、ちょっと道あけて〜。」



そう言って先生が私の所に来てくれた。



「今日、園原に学校案内してもらう約束してたんだわ。」



え……?



「ちょっと!私そんな約束してな…」



「いいから、俺に合わせて。」



ドキ…



囁かれた耳が熱い…。



「な、園原?」



「は、はぃ…」



私はまた、強引な先生に負けた。



女の子達の視線が痛い。



私は先生に背中を押されて教室を後にした。