家に帰ってきてどのくらい経ったのか…。



私は自室のベッドからようやく体を起こした。



先生と別れて、家に帰ってきて、ベッドに飛び込んで、枕に顔を埋めて泣いた。



ただひたすら泣いた。



制服がくしゃくしゃになるのも気にせず、家族にバレないように必死に声を押し殺して…。



泣いて、泣いて、



いつの間にか寝ちゃってて。



気付くと外は真っ暗で、家族はもう寝ているらしい。



時計の針の音がやけに大きく響く。
時刻は午前2時。



頭が痛い。
泣き腫らした目も痛い。



でも一番…心が痛い。



先生を応援するって決めた。
自分の夢も頑張るって決めた。



あの時、屋上で納得したはずだった。



これでいいんだって、思ってたはずなのに。



心が叫んでる。
先生が好き、別れたくないって…。



でも、そんなの私のわがままで。
すでに手遅れで。



結局その思いは、涙となって再び私の頬を伝った。