一人になった屋上で、声も出せずに立ち尽くす。
どうすればいいんだよ…。
一緒にいたら、俺が晴の夢を壊してしまう。
だから決断しなければいけない…。
俺は晴を、絶対守ってやるって決めたから。
そのためなら何だってするって…。
その時、キィと嫌な音を立てて扉が開いた。
そこから顔を覗かせたのは、俺の愛する人。
そうだ…俺は晴を愛してる。
誰よりも。何よりも。
「晴、おいで。」
俺が優しく微笑むと、晴が駆け寄ってくる。
そんな晴をギュッと抱き締め、その温もりを確かめる。
晴からゆっくり体を離して、俺は覚悟を決めた。
「晴、別れてほしい…。」