隣の席のあいつ



次の日学校に行くと、もう小畑は来ていた。

朝から自分の机に突っ伏して寝てる。




・・・・・・変なやつ。




朝は誰よりも早く来て寝て。

放課後は誰よりも遅くまで残って寝てる。

授業中も居眠りばっかり。




家で寝てないのかな、この人は。




私は小畑に構わず、隣の自分の席に着いた。

さっさとノートと参考書を広げて、英語の勉強を始める。

授業の予習は完璧だから、応用の勉強をする。



朝の教室は、静かで集中できる。




誰もいないわけじゃなく、小畑がいるんだけど。




小畑は静かに寝てるだけ。

だから全然邪魔にならない。




勉強しながら、横目で小畑を見る。



昨日の言葉が、耳に残って離れない。

あんな、他愛もないひと言だったのに。



小畑に言われると、なんだか特別に思えてしまう。



・・・・・・・どうして?