隣の席のあいつ



私は小畑の左手に力を込める。

2人で並んで、横断歩道を渡る。



小畑は無口で、不器用。

だけど、数少ない小畑の言葉には、たくさんの愛を感じる。


横目で小畑を見ると、小畑と目が合った。


表情は読めない。

小畑が何を考えてるかも、表情からはわかんない。



でも、小畑が好きって言ってくれて、私のこと下の名前で呼んでくれて。

好きで好きでおかしくなりそう。




ねえ、小畑。


私、小畑が何考えてるかわからないけど・・・・・。

『好き』っていう小畑のひと言が、私の自信になる。



何も言ってくれなくても、たまに言う小畑の言葉にはたくさんの想いが詰まってて。

小畑の言葉を聞くと、どんな不安も消えるの。




ねえ、小畑。


どんなに不器用でもいいから、たまには話そう。

私が不安なときは、傍にいてね。



学校で席が隣じゃなくなっても・・・・・。

クラスが離れても・・・・・・。


私の隣にいて欲しい。


笑わなくてもいい。

話さなくてもいい。



たまに返ってくる答えが、私の幸せ。



不器用な恋だけど、ゆっくり一緒に進んで行こうね。



大好きだよ、悠斗。






Fin.