隣の席のあいつ



「・・・小畑?」


「・・・・・・・・・・・・・・・いきなり、何だよ」



小畑はそう言って、手で顔を隠す。

完全に照れてる。

・・・・・可愛い。



「・・・・・・・・・・・・いいけど・・・」



小畑はぼそっとそう言った。

隣にいる私にだけやっと聞こえるくらいの声で。



「・・・・・・・・・・その代わり・・・」



小畑が続けて口を開く。



「・・・・・・・・俺にも、名前呼ばして」



小畑は顔を赤くしながら、私を見る。


・・・うわ、キュンとした。



私のこと、名前で呼んでくれるの?

名前で呼んで欲しかったけど、言えなかったのに。

私の気持ちを見透かしていたかのように、小畑がそう言ってくれた。



嬉しくて、言葉がスッと出てこない。



「も・・・・・・もちろん・・・」


そうひと言答えたときには、私の顔も真っ赤だった。



信号が変わった。

サラリーマンやOL、学生が慌ただしく横断歩道を渡っていく。


小畑が私の右手を握った。




「・・・・・・・・行こ、ひかり」




また、キュンとした。



小畑のバカ。

いつも私をドキドキさせる。