隣の席のあいつ



小畑はそっと私を離す。

相変わらずまっすぐな目で私を見る。


小畑のこの視線は苦手。

・・・・・でもそれさえも、愛しく思ってしまうんだ。



小畑は私の額に、自分の額をくっつける。



・・・・・顔が赤い。

小畑、もしかして照れてるのかな?

照れてる小畑なんて、レアだ。



ちょっと可愛くて、かなり愛おしい。



「・・・・・小畑、照れてる?」


「・・・・・・・・・・・・・うるさい」


「・・・・・・小畑、好き」


「・・・・・・・・・・・・・知ってる」



小畑は赤い顔で私をちょっと睨む。


初めて、無表情な小畑の違う表情を見た。

新鮮で可愛くて・・・・・大好きだ。



小畑はそっと顔を近づけてくる。

私は目を閉じた。



私たちは唇を重ねた。

昨日とは違う、穏やかなキス。



唇を離すと、小畑はまた私を抱きしめる。

恥ずかしくて顔を合わせられないらしい。


正直助かった。

私も今、小畑の顔見れない。



きっと私の顔、今まででいちばん真っ赤だから。