隣の席のあいつ



小畑は私を強く抱きしめる。

強く強く。


小畑の制服から、甘い整髪剤の匂いがする。

つけるときに少しこぼしたのかもしれない。



小畑の心臓の音・・・・・。

すごく速い鼓動が聞こえる。



「・・・小畑?」


「・・・・・・・・・・・・」


「・・・ねえ、小畑?」


「・・・・・・・・・・・・」


「・・・・・無視すんな」


「・・・・・・してない」


「・・・してるくせに」


「・・・・・してないって」




小畑の声が、耳の近くで聞こえる。

うわ・・・・・私おかしくなりそう。


自分でも、心臓がすごくドキドキしてるのがわかる。




「・・・・・・・離れなければいいよ」


「・・・・・え?」


「・・・・・・・・離れたくないなら、一緒にいればいい」


「・・・・・・小畑?」



小畑の腕の力が、強くなるのを感じた。



「・・・・・・・・・倉沢が好きだ」