隣の席のあいつ



西日が窓から差し込んできた。

眩しくて、少しくらくらする。


カーテンを閉めようと、窓の前に立つ。



・・・・・・あれ?

門の前に人影。

見覚えのあるシルエット。



・・・・・小畑だった。



私は、近くに置いてあった上着を羽織って、部屋から飛び出す。



・・・何で小畑がいるの?

いつからいたの?

追試終わってからすぐ来たの?


いろんな言葉が頭の中を巡る。



サンダルをつっかけて、玄関のドアを開ける。

ドアの開く音で、小畑が振り返った。



「・・・小畑・・・・・何で・・・」



私が言うと、小畑は何も言わずにうつむく。



「・・・・・・・・・・・・・・・熱、は」


「熱?・・・・・ああ、もうだいぶ下がった・・・」


「・・・・・・・・・・・・そっか」



小畑はそう言って、また黙る。

もうちょっと会話を続けようっていう努力はないのかな、こいつは。



私も昨日のことが気まずくて、上手く話せない。

何から言えばいいのか。



2人して黙って、時間だけが過ぎて行った。