隣の席のあいつ



今朝、教室に私がいなかったことを、小畑は不審に思ったらしい。

追試が終わってから、先生に事情を聞きに来たって。



『小畑、珍しく不安そうな顔してたから。お前のことよっぽど心配だったみたいだぞ』


「・・・・・そうですか・・・」


『熱下がったのか?無理するなよ。じゃあ、また学校でな』




先生はそう言って電話を切った。

私は身体中の力が抜ける。



・・・・・小畑。

私のこと心配するくらいなら、追試のこと心配してよ・・・。

何で、こんなときばっかり優しいんだろう。



小畑に逢いたい。

でも逢いたくない。



だって、小畑に逢ったら絶対昨日のこと聞いちゃう。

小畑のこと責めちゃいそうになる。

小畑を傷つけたくない。



また涙が出てくる。

昨日から泣いてばっかり。

恋をすると涙もろくなるものなんだと、初めて知った。



離れようとしない方がよかったの?

でも、離れようとしなくても小畑は離れていくから・・・。

だから、私から離れた方がいいと思った。



小畑、もしかして・・・私が離れようとしてるのに気づいたの?

だからあんなに怒ったの?


・・・・・・もうわからないよ。



小畑のバカ。

大好きなのに。