次の日の朝。

アラームが鳴ってるのに、起きられない。



目の前が歪んで見える。

・・・・・身体を起こしたいのに、起こせない。

全身が怠い。



体温を測ると、39度2分。

・・・・・・すごくひさしぶりに熱が出た。

怠すぎ・・・・・。




私は何とか携帯を手に取ると、学校に電話した。

タイミングよく、本田先生が電話に出た。


熱が出て今日は休むって伝えると、本田先生は驚いたような声を出した。



『小畑のこと丸投げして悪かったな。小畑の追試も今日で終わりだし、ゆっくり休め』


「・・・はい・・・」



電話を切って、ベッドに潜り込む。



そっか・・・小畑の追試、今日だ。

あれだけ勉強したし、きっと大丈夫だろう。



天井を見つめながら、また涙が出てきた。



今日追試が終わったら、もう勉強教えることもないよね。

小畑と理由なしに一緒にいられる時間が終わる。



今日が終わらなければいいのにって思った。

時間が昨日で止まればよかったのに。



昨日、私は小畑から離れようとした。

それでも『送る』って言ってくれたことが嬉しかった。



何考えてるかわかんないけど・・・小畑と一緒にいたい。

私やっぱり、小畑が大好きなんだ。