隣の席のあいつ



いつもの交差点に着くと、私は小畑の方を向き直る。



「じゃあ・・・明日テスト頑張って」



そう言って私は横断歩道へ歩き出した。

・・・・・・ここで別れるつもりだったのに。



小畑は黙って私の後ろをついてくる。

・・・どうして?



横断歩道を渡りきったところで、私は小畑の方を振り返る。



「・・・・・・小畑?」


「・・・・・・・・・・・送る」


「え・・・なんで、明日試験だよ?早く帰って休まなきゃ・・・」


「・・・・・・・・・・・・・いいから、送る」



初めて、小畑の口調が少し強くなった。



小畑は、私の右腕をつかんで歩き出した。

・・・力が強い。


小畑は私を引っ張って、どんどん歩いていく。




こんな小畑、初めてだ。

いつも無口でさりげなく優しいのに。



今日の小畑はなんだか変。

・・・機嫌悪い?

試験勉強、早く切り上げたのは納得してくれたよね?



小畑、なんで機嫌悪いの?

話してくれなきゃわからないよ。