隣の席のあいつ



放課後、いつものように私たちは図書館で勉強した。



小畑は猛勉強の甲斐もあって、テストに出るくらいの難易度の問題を解けるようになった。

これなら、明日の追試は問題ないかな。

・・・私も安心。




完全下校まで、あと30分。

いつもなら時間一杯やっていくけど、今日は早めに切り上げよう。

明日のためにちゃんと体調整えて欲しいし。



「・・・小畑、今日はもう終わりにしよ」



私が言うと、小畑は少し不思議そうな顔でこっちを見た。

・・・ちょっと不機嫌そう。



「・・・明日は大事な日だし、体調整えるために、今日は早めに切り上げよう?ね?」



もう一度言う。

小畑は納得してなかったみたいだけど、少し考えてやっと頷いた。



私たちは片付けをして図書室を出た。



外はまだ少し明るい。

私たちは2週間毎日一緒に歩いた道を、ゆっくり歩き出す。



ああ・・・そっか。

今日でこの道を一緒に歩くのも最後。


この道で小畑の横を歩いて、ドキドキすることももうないんだな。



小畑のことを好きになったけど、試験が終わったらもう話す機会もなくなる。

勉強会する前の2人に戻る。

ただそれだけ。



・・・・・つらくもなんとも、ない。