隣の席のあいつ



完全下校の時間はとっくに過ぎていた。

私たちは少し急ぎ気味に昇降口を出た。



昨日と同じくらいくらいの時間。

昨日のことを思い出して、また緊張してきた。

・・・どうしよう。



隣を見ると、小畑はやっぱり表情を変えずに歩いている。



さりげなく車道側を歩いてくれる。

そんなところに、キュンとする。



小畑の優しさは、さりげない。

さりげないけど十分すぎるくらい優しいんだ。




横を向いて小畑の顔を見ようとする。

でも、正面に見えるのは小畑の肩。



小畑は背が高い。

私だって、女子にしては低くないんだけど。

少し顔を上げて、小畑の顔を見る。



・・・・・・相変わらずシュッとした鼻筋。

横顔に思わず見惚れてしまいそうだった。



不意に小畑が私の方を向く。



目が合った。

私は目をそらす。



・・・小畑とまともに目を合わせられない。



きっと私、顔真っ赤だ。

真っ暗でよかった。



今小畑に顔見られたら、私恥ずかしくて死にそうだ。