隣の席のあいつ



放課後、図書室に行くと小畑が先に来ていた。

・・・あれ、今日は寝てないや。



昨日は爆睡してたから、椅子蹴って起こしたんだっけ。



昨日のことを思い出したら、昨日の帰り道のことまで思い出して、顔が熱くなる。

余計なことまで思い出しちゃった。


教えるのに集中しなきゃ。




小畑は昨日の夜に解いた問題の答え合わせをしていた。

ちょっとノートをのぞくと、丸ばっかり。



小畑って、やっぱり飲み込みは超早い。

多分ちゃんと授業聞いてれば、テスト勉強しなくてもいい成績が取れるタイプ。


・・・・・・うらやましいやつ。




「今日も数学だけ。徹底的に基礎固めるから」



私がそう言うと、小畑はゆっくり頷く。



問題を解説している間、小畑は参考書から目をそらさず、真剣に私の話を聞いてくれていた。

昨日も思ったけど、根は本当に真面目なんだな。

ちゃんとできるんだから、勉強しないと勿体ない。




「じゃあ基本問題解いて。ここからここまで」



小畑にそう言って、私は自分の参考書を見る。

明日で数学はひと通り出来そう。

かなりペースは速いけど、小畑の飲み込みの良さに助けられてる。



・・・となると明後日は英語かな・・・。



多分こまごました文法問題が多いはず。

どうしようかな・・・。



真剣に考えていたら、いつの間にか時間が経っていた。