【完】あたしのとなりの不良くん





「はっ?えっ…ちょっ!!」



慌てた声であたしを呼び止めた。



「はっ?何」






「名前気になんねーのかよ?」






はっ?!何こいつ言ってんの?


実はナルシストとか…?



「アンタって、ナル――」





「違ぇよ!!」






あたしの言葉を勢い良く遮った。



「嘘付け。このナル――」





「だから違ぇよ!!」





そんなに否定しなくても。




「もういっそのこと認めちゃえば?」




「誰が認めるかっ!」



男はブンブン首を横に振っている。





いつか首吹っ飛ぶんじゃね…?