「はっ?えっ…ちょっ!!」 慌てた声であたしを呼び止めた。 「はっ?何」 「名前気になんねーのかよ?」 はっ?!何こいつ言ってんの? 実はナルシストとか…? 「アンタって、ナル――」 「違ぇよ!!」 あたしの言葉を勢い良く遮った。 「嘘付け。このナル――」 「だから違ぇよ!!」 そんなに否定しなくても。 「もういっそのこと認めちゃえば?」 「誰が認めるかっ!」 男はブンブン首を横に振っている。 いつか首吹っ飛ぶんじゃね…?