「ボタン…?」



しかも、銀色の。


これがどうしたっていうの?



「そう、ボタン……。金じゃなかった……」



「……」



お前の言葉は返答に困る…。


あたしはまたシャーペンを動かす。



「金になーれ。金になーれ」



へんな呪文が聞こえたと思ったら、自分の机にさっきのボタンを置いて、拝んでる。



「……」



…可哀想な子に見えるよ、海里。