「高校生だ」
ニッコリあたしをみた。
そんなん、知ってるわ!!
「そんなに、放してほしいのか…?」
犬が食べ物を欲しがるかのように、目をウルウルさせて言った、海里。
「うん」
可愛いけど、こんなのに負けてたまるか。
「……よ」
「……え?」
「……わかったよ」
そう、口を尖らせながら言うと、パッと手を放してくれた。
それと同時に温もりが徐々に消えてく。
さっきまで温かかったのが、もう冷たく冷えてしまった。
何故かそれが…寂しく思えた。
「千尋が困るのは、…イヤだ」
寂しげな声が聞こえた。
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