「明日楽しみにしてるからなー!」 海里はそう叫んで、去って行った。 「ハァ…」 あたしは料理は苦手なほうだ。 お菓子作りなんて勿論好きじゃない。 ちまちまと分量を計って作るのが苦手だ。 っていうか…面倒くさい。 「明日はバレンタインか…」 誰だよ。 バレンタインなんてイベントを作った奴は。 そう思っていても、海里の去っていくときの笑顔を見てしまったら、作らざるを得ない。 「頑張るか…」 ポツリ呟いて、あたしはスーパーに材料を買いに行った。