「…千尋」 隣から低い声が聞こえて、あたしはびくりとした。 振り向くと、海里の顔が近くにあって、あたしは顔を遠ざけた。 「な、何」 「今日一緒に帰れるか?」 「うん、帰れるけど」 「そっか…よかった」 何故かあたしがそう言うと、海里は安心した顔を見せた。