「ぁ…海里のお兄さん」
「こんばんは」
「こんばんは」
ニコリと笑う顔はやっぱり海里とそっくりで、不覚にもドキッとした。
「千尋ちゃん、こんなところで何やってんの?」
あれ、海里は?とキョロキョロと周りを見渡していた。
「学校帰りです。海里は用事があるとか言って、先に帰りました」
「あー…あいつは…」
お兄さんは腕を組んでいて、何だか悩んでいる様子。
「海里この頃おかしい?」
「ぁ…はい」
「そっか。もしかしたら俺のせいかもな」
「どういう意味ですか…?」
海里がぎこちないのはお兄さんのせい…?
あたしは意味が分からなくて、眉間に皺を寄せた。
