まだ傷は完全に治ってないけれど、絆創膏はとってきた……はず。 「……っ、」 ……言えない。 海里には関係ないこと…。 「言え」 「……」 「言う気がないならいい」 そう言って、口元から手を放し、スゥと息を吸った。 「おい」 海里の低い声が教室に響き渡った。 それと同時に、騒がしかった教室が一気に静かになる。