それは…あのキャピキャピした空間から解放されるから。 あんなとこにいたら、干からびてしまう。 あたしは兄貴の部屋に向かって歩きだした。 …が。 「俺もいくー!」 背後から声が聞こえ、ダダダと足音が聞こえた。 あたしはまだこのキャピキャピした奴から解放されないみたい。