「千尋いい?」 隣にいる海里は、あたしを見つめている。 お母さんもあたしを見つめている。 「…いいよ」 …あたしは負けた。 二対一なんて、卑怯でしょ…。 そんなに見つめられたら、いいよって言うしかないでしょ。 「じゃあちょっと母ちゃんに電話する!」 ポケットから携帯を出した海里は、携帯に耳をあてた。 10秒するか、しないかなのに、あっさりとOKを貰っていた。 なんて…ゆるい家族…。