ギュッと目を閉じても、嫌でも聞こえてくる音。 ――コツコツ あー…ヤバっ…。 確実に此方向かってきてるし…。 なんて不運な…。 そう思ったと同時にガバッと上げられた顔。 しかも、頭を鷲掴みされて。 「おーやっぱり起きてたかー」 目の前のアイツはニコニコで。 …何故か、イラッとした。 「なんでアンタもここにいるわけ?」