運がいいのか、悪いのか、あたしだけは転ばなかった。 何故か転んだのは海里だけ。 「早く立って」 海里の目の前に手を差し出す。 「さんきゅっ」 あたしの手をギュッと掴む手は、砂だらけだ。 何度も転んでるけど、…こいつもこいつなりに一生懸命やってるんだ。