「お前の名前は!?」 いきなり聞こえた大きい声。 その声はさっきの男で。 あたしは声が聞こえたほうに振り向く。 ブレザーのポケットに両手を突っ込み、 「神崎千尋(カンザキ チヒロ)」 それだけ言ってまた、歩き始めた。