【完】あたしのとなりの不良くん



「えっ、千尋?!」

「早く!」

「お…おう…?」


あたしは海里の手を掴んで、保健室に向かった。



* * * * *


「失礼します」


そう言って入った保健室は一人も人がいなかった。

先生の机を一瞥すると、そこには紙。

あたしは海里の手を掴んだまま、その机に近寄った。


「…“出張に行ってきます。怪我した人は適当に手当てしといてね♪”」


何だ、この文章は…。

この教師ヤル気無さ過ぎ…。

確か…ここの保健室の先生は…、若い男だ。

…昔、かなりの不良だったとか。


ほんとこのヤル気の無さには、…呆れる。