ここはとりあえず落ち着け

(めんどくせぇぇぇぇぇぇぇ)

そう心の中で叫びながら少女は廊下を歩いたり、階段を上ったり。

廊下からの風が少女に嫌がらせのように吹く。

『ガラガラガラ』

ドアを横にゆっくりスライドさせる。

授業をやっていた奴参加してない奴、関係なく少女に目が行く。

「あぁ。大変だったな。」

担任の先生が手をやめ、一言言って授業再開。

未だに少女を見つめる奴がいる。

嫌だなぁとか思っているのだろうか。

少女もそいつに仕返しとして見つめる。

そいつは諦めたのか、ちゃんと前を向いた。