今あなたに会いに行きます


友美「あーーーーーーいっ!!」

愛「うわあ!」


友美が後ろから飛びついてきた



愛「痛いなあ…もう」

友美「ふふ。ごめんごめん!」


…とか言って

友美が反省してたことは一度もない。



友美「よし、屋上いくぞー!!」

愛「え、ちょ、まってよーー!」



友美に引っ張られながら屋上に向かう





私と友美は
いつも屋上でお弁当を食べる


屋上でご飯を食べていい、なんて珍しいけどね

うちの学校は
ゴミを残さなければいいことになっている




友美「ふぅー。今日も良い天気!」

愛「春はいいねえー」



この会話、毎日してるような気がするけど

気にしない、気にしない。




愛・友美「いただきまーす!!」


愛「おっ、今日からあげじゃん。ラッキー!」

私が楽しくお弁当を食べていると


友美がじーっとこっちを見てくる



愛「な、なによ友美。そんなに見たってからあげはあげないからね!」


からあげだけは友美にもゆずれない!



友美「違うわ!そんなことじゃなくて」

愛「あれ、違ったの?てっきりからあげ欲しいのかと思っちゃった」


友美が珍しく真剣な顔をしている



…私、なんかしたっけ?




友美「あのさ、私に何か言うことない?」

愛「え?」


どうしよう、心当たりが全くない



友美「ほら、あるでしょ。大事なことが」


愛「え、えーっと…」



友美がなんのことを言っているのか

さっぱりわからない



友美「まさかマジでわかんないの!?」



信じられない、というような顔で友美が言う



愛「う、うん」

どんなに考えても思い当たらない


友美「はぁ…愛は本当に鈍感だな…」








友美「哀川くんのこと、どうなってんのよ!」





愛「…え?」


なにかと思えば、まさかそのこと?



友美「え?じゃないわよ!すごい噂になってんのよ、あんたと哀川くんのこと!!」


愛「え、ど、どういうこと?」



ちょっと頭がついていかない


私と哀川くんが噂になってる?









友美「二人が付き合ってるんじゃないかって、クラス中の噂だよ!?」








…え?









愛「えええええええええええ!?」














思ってもみないことが起こってしまった、らしい