今あなたに会いに行きます


春の暖かい朝。

周りには何組かのカップルと
数少ないフリーの男女たち。


私たちフリーの男女はカップルを嫌い、
通称"リア充"を妬んでいる。



そして、カップルを見つめる私と友美



(じとーーーーーーーーーー)


愛「あーあ。なんで春だと言うのに私たちの隣には男の1人もいないのよーー」

友美「本当、不公平だわ。やんなっちゃう」

愛「とはいえ、周りの残り物男子はぜーんぜーんイケてないし。最悪よ」

友美「誰かかっこいい人が転校してこないかなぁ」

愛・友美「はぁ…」



なーんていう会話は毎日2、3回は繰り返してるね。


あ、そうそう
自己紹介が遅れました

私、旭谷 愛(あさひたに あい)14歳。

ちょっと前に中2になったばかり

今時珍しい「彼氏いない歴=年齢」の
悲しい女子…


さっきから一緒に喋ってんのは
野村 友美(のむら ともみ)

幼稚園の時からの大親友

結構さっぱりしてて、めちゃめちゃ気が合う



まあそんな感じで

特に変わったこともなく、そこらへんにいる普通の女子ってことはわかってくれた?


これで彼氏さえいれば
今の生活に不満はないんだけどなぁー



なーんて考えてたら
チャイムが鳴った