BLACK Ⅱ



「俺らのサボり場なんだけど」

一人の低い声が耳元から聞える。

あたしは一歩進み、回し蹴りをする。

あたしの長く明るいめの茶髪がゆれる。

「っ・・!」

見事に命中。

來「ナイス梓~っていきなり騒ぎ起こしちゃったじゃん!!」

うるさい來はまずガン無視して、

その男が立ち上がる。

「梓、ひどくね?」

あたしの名を呼ぶ。

梓『きっも。』

それがあたしのそいつらに向かっての第一声。