「俺らのサボり場なんだけど」 一人の低い声が耳元から聞える。 あたしは一歩進み、回し蹴りをする。 あたしの長く明るいめの茶髪がゆれる。 「っ・・!」 見事に命中。 來「ナイス梓~っていきなり騒ぎ起こしちゃったじゃん!!」 うるさい來はまずガン無視して、 その男が立ち上がる。 「梓、ひどくね?」 あたしの名を呼ぶ。 梓『きっも。』 それがあたしのそいつらに向かっての第一声。