疲れきった放課後。
修学旅行を1ヶ月後に控えた私達、
自由行動の班を決めていた。

「班は、必ず2以上で
組んでください。」

私の大嫌いな先生が言った。
高木 颯(タカギ ハヤテ)

高木ほど嫌いな教師はいない。
こいつのクラスになった事が
納得いかない私。



修学旅行か、めんどくさいな…
仲が良い子なんていないし、
私だけ余るんだろうな。

「はい、じゃあ班作ってー」
先生の言葉と同時に
みんな席を立った。

どうしようかな…?
いつも一人だから、こんなとき
どうしたらいいか分からない。

とりあえず席を立ち、
キョロキョロとした……

何でこっちを見るの?
そんな顔で見ないでよ。

先生は私を見ていた。
どうせ、私が一人になるって
知ってるくせに最低。

「あのさ!」
突然声をかけられ振り向く。

「よかったら班一緒に
なんない?
大人数の方が楽しいし!」