「じゃあ一君!
審判、よろしくね!!」
「あぁ、わかった」
沖田の声のトーンが上がったのに動揺を見せない斎藤。
慣れているか…。
「……一試合だけだからな」
「わかってるって。
僕は子供じゃあないんだから、そんなに釘を刺さなくても大丈夫だよ」
「…お前のそのテンションが説得力零(ゼロ)にしてるぞ…」
「始めるぞ」
斎藤は俺たちの会話を無理矢理断ち切り“始め”の合図を打とうとする。
俺は木刀を構え集中力を高める。
「それでは………始め!!」
無口•無表情•寡黙な斎藤にしてはやや大きい声と共に沖田の顔が目の前に来た。
しかし、さっきのスピード程ではない。
完全に舐められてる。
