本当に頭が逝かれてる。


さっさと帰ろ。


俺は校門まで走った。


「あっ、一ノ瀬先輩~!まってくだ…きゃぁぁああ!!!」



女の叫びが木霊する。


なぜなら…



────キィィィィイイ!!


俺の目の前には大型トラックがいたから。


あー…


助かんねーな。


俺は諦めて目を閉じた。