「鶴音(つるね)といいます」 「へぇ…」 珍しいな。 あ、でもニックネームみたいなもんか。 「俺は一ノ瀬だ」 「ほな、一ノ瀬さんほんまにありがとうございました」 鶴音は小さくお辞儀をして、細い路地へと消えていった。 そーいや、別れ際には言葉が元にもどってたな。