「…お兄ちゃん! 私、勉強頑張って… お兄ちゃんの夢だったお医者さんになる!」 聖華…。 そう。 俺の夢は医者になることだった。 だから、それなりに医術の勉強もしていた。 聖華…ありがとな。 「……」 父さん、なんか言えよ…。 まぁ、無言になるのも無理ないよな。 父さん、母さん、聖華… いままで、本当にありがとな…。 俺は、幸せ者だ。