続・雪うさぎ~その後の二人のラブラブなお話…のハズ?~

更に追い討ちをかけるように、放たれたおばさんの言葉に、固まったのは俺だ。

「ケーキより雅が食べたいの?
もう、若いからってしょうがないわねぇ。
デザートも待てないのかしらっ。」

ちょっと待て。それって…。

俺、そんなに切羽詰っているように見えるのか?

「でも、お誕生日のお約束は絶対だからね。
さ、ロウソクを吹き消して、ケーキを食べたら、とっとと二人でお部屋に行っちゃいなさい。」

『とっとと二人で部屋へ行け』って…、明らかにそういう事だよな?

おおらかな夫婦だとは思っていたけど、まさかおばさんが、ここまでブッ飛んでいるとは思わなかった。

しかも、おじさんまで、俺たちの会話に涙溜めて笑っているし……。

俺の気持ちも行動も、たぶん全部分かってて止めようとしない、おじさんもおじさんだよ。

…ああ、そういえば、去年の誕生日プレゼントに、おじさんからもらったモノって…あれだったよなぁ…。

やっぱり、似たもの夫婦なんだろうか…。