続・雪うさぎ~その後の二人のラブラブなお話…のハズ?~

「さあっ、勇気クン、ケーキにロウソクを立てるわよ♪がんばって消してね?」

去年と同じ台詞は、何度聞いても死刑宣告そのものだ。

イソイソとカラフルなロウソクを取り出して、ニッコリと俺の見るその笑顔がすげぇ怖い。

腕まくりをしそうな勢いで、ライターを取り出した姿は、本当に嬉しそうで、その隣で、本当に申し訳なさそうに俺を見るおじさんの顔が、対照的で妙に印象的だった。

きっと叔父さんの誕生日は……。

いや、考えるのはよそう。

おじさんの年とロウソクの数を考えると、ケーキの大きさを想像するのも恐ろしい。

今の俺の気持ちを誰よりも理解してくれているのは、おじさんなのかもしれない…。

ああもう、誰か助けてくれ。何か回避する方法ってねぇのかよっ!

瞬時に思考をめぐらせて、手持ちのカードをざっと並べてみる。