続・雪うさぎ~その後の二人のラブラブなお話…のハズ?~

……毎年…って、冗談じゃない!と、あの時は眩暈がして深く考えるのを止めたが、今になってそれを後悔している。

去年のあの時点で何か手を打っておけば、今日のイベントは『俺の誕生日を兼ねた』ではなく、『ただの』ひな祭りとなっていたかもしれない。

今更そんな後悔をしたってもう遅い。

やる気満々のおばさんの前では、プライドも、後悔も、泣き言も、みじん切りも真っ青のミクロの次元まで粉々にされてしまうのだから。

テーブルの上には、今日のイベントには春日家の親戚一同が集うのかと思うほどの量はある、気合の入った料理の数々。

そして、その中央には今日の主役だ!と大きな顔で主張する、直径50cmはありそうな、どでかいケーキが据えられている。

何だよこれ?

何でこんなにでっかいんだよ。