今年の3月3日も案の定おばさんから呼び出された。

しかも雅を通さず、直接俺に電話してくる辺りが、断る理由を与えない賢いやり方というか何と言うか…。

たぶん雅は、彼女なりに今年の最悪イベントを阻止しようとおばさんを説得してくれていたのだろう。

雅はあてにならないと判断したおばさんは、脅迫とさえ受け取れる招待状を突きつけてきたのだ。

「3月3日、7時にうちに来るのよ?来なかったら雅はあげないからね~♪」

この悪魔の一言の前には、いくらなんでも俺も行かない訳にはいかないだろう?


本気とは思えないが、やっぱり雅の母親のご機嫌は損ねないほうが良いからな。



はぁ…



やっぱり3月3日って、俺にとっては一生受難の日なのかなぁ…。